ハード島(読み)ハードトウ(英語表記)Heard Island

デジタル大辞泉 「ハード島」の意味・読み・例文・類語

ハード‐とう〔‐タウ〕【ハード島】

Heard Islandインド洋にあるオーストラリア領の無人島タスマニア州に属す。オーストラリア大陸南西岸の南西約4100キロメートル、南極大陸の北約1700キロメートルに位置し、西約44キロメートルにマクドナルド諸島がある。亜南極圏で唯一の活火山があり、大部分氷河に覆われる。ミナミゾウアザラシヒョウアザラシなどの海獣、4種のペンギン生息。一般観光客による島への上陸は制限されている。1997年、「ハード島とマクドナルド諸島」の名称で世界遺産(自然遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハード島」の意味・わかりやすい解説

ハード島
ハードとう
Heard Island

南インド洋南部,南極収束線上に浮かぶ島。オーストラリア領で,パースの南西 4000km,南極大陸まで 1700kmの地点に位置する。 1833年イギリスの艦船によって発見された。火山島地表の大部分が雪や氷で覆われており,モーソン山 (2745m) がある。ゾウアザラシやペンギンの群棲地は 19世紀後半に乱獲の犠牲になったが,1947年オーストラリアへの治世権委譲に伴い,科学調査を除いて捕獲は禁止された。同島の西 40kmに位置するマクドナルド諸島とともに,1997年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android