ハーヴァード分類(英語表記)Harvard classification

法則の辞典 「ハーヴァード分類」の解説

ハーヴァード分類【Harvard classification】

星のスペクトル分類として,20世紀初頭にスペクトルを頼りにしてA,B,Cのような分類がなされていたが,やがてこれが星の表面温度によって変わってきていることがわかり,高温のほうから並べると次のようになった.これがハーヴァード分類と呼ばれるもので,

O―B―F―G―K―M(―R―N―S)

ところがこのR,N,Sは現在の分類ではあまり出てこなくなった.M型の星の表面温度はおよそ3000Kで,これが恒星としては最も低温だと考えられていたのである.比較的最近になって,表面温度1300 ~ 2000KのL型,1000KほどのT型が発見されて,現在では

O―B―F―G―K―M―L―T

となっている.

以前のシステムには覚え方として

Oh,Be A Fine Girl,Kiss Me Right

Now,Sweetheart.

というのがあった.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android