バッファロー(アメリカ合衆国)(読み)ばっふぁろー(英語表記)Buffalo

翻訳|Buffalo

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バッファロー(アメリカ合衆国)
ばっふぁろー
Buffalo

アメリカ合衆国、ニューヨーク州西部、エリー湖岸の商工業・港湾都市。人口29万2648(2000)。ニューヨーク市に次ぐ同州第二の都市である。五大湖水運の東のターミナルとして早くから港都として開け、とくに小麦、鉄鉱石の取扱高が大きい。また、ナイアガラ滝の豊かな水力を利用して、全米20位に数えられる工業都市としての発達も著しく、1000を超す各種企業が立地し、工業研究所の数も150を超える。世界最大の製粉業の中心地であるほか、多くの従業者を抱える鉄鋼、自動車工業や航空機、タイヤ、化学工業など多種工業が盛ん。酪農や果樹栽培も行われる。1803年に町が開かれたが、本格的な発展は25年のエリー運河開通後で、32年には市制を敷き、湖港、交通の要衝として急速な発展をみた。さらに、1957年のセント・ローレンス水路の開通によって世界有数の湖港となった。1901年には、当時の大統領W・マッキンリーの暗殺事件が起こったパン・アメリカン博覧会が開催されている。市内にはニューヨーク州立大学バッファロー校(1846創立)やナイアガラ大学など優秀な大学や研究機関も多く、バッファロー歴史博物館、科学博物館美術館もある。アイスホッケーサッカーバスケットボール野球プロアマ通じてのスポーツの盛んな所で、スポーツ施設も充実している。ナイアガラ観光の拠点でもある。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android