バラオ(英語表記)Balao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バラオ」の意味・わかりやすい解説

バラオ
Balao

エクアドル北西端部,太平洋岸のエスメラルダス州の石油積出港。州都エスメラルダスの西に接する。 1970~72年,アマゾン川上流域のナポ州の豊かな油田が開発され,そこからアンデス越えの石油パイプラインが敷設されたが,その太平洋岸の終点。 72年8月に送油を開始した全長約 500kmの同パイプラインは世界で最も高いところを通るパイプラインの一つで,アンデス越えの最高点は標高 4000mをこえる。 10万t級のタンカー入港可能で,海水汚染防止の設備も完備沿岸には製油所も建設されている。港湾設備とパイプラインはアメリカの石油会社が建設したが,1980年代後半にエクアドル政府が主導権を回復した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android