バラデーバ(英語表記)Baladeva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バラデーバ」の意味・わかりやすい解説

バラデーバ
Baladeva

バララーマ Balarāmaとも呼ばれる。ヒンドゥー教のビシュヌ神の化身であるクリシュナの兄。クリシュナとともに成長して,種々の悪魔を破り,ついには宿敵の悪王カンサを殺害する。その後も多くの悪王らを殺害するが,クリシュナの死とともに,バラデーバも死ぬ。プラーナ聖典においては,ビシュヌ神がその上で休むというシェーシャと呼ばれる巨大なナーガ (竜またはへび) をバラデーバと同一視する場合がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバラデーバの言及

【チャイタニヤ】より

…神に対する愛は神の歓喜の発現である。18世紀にバラデーバBaladevaが《ブラフマ・スートラ》に対する注釈(ゴービンダバーシャGovindabhāṣya)を書き,チャイタニヤ派の体系をベーダーンタ哲学によって基礎づけた。神すなわちブラフマンの本性は知と歓喜で,両者は神の身体である。…

※「バラデーバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android