バリ[島](読み)バリ

百科事典マイペディア 「バリ[島]」の意味・わかりやすい解説

バリ[島]【バリ】

インドネシア西部,小スンダ列島ヌサ・テンガラ)最西端の島で,狭いバリ海峡を隔ててジャワ島東部と対する。活火山アグン(3142m)をはじめ北側には高山が多い。住民のほとんどはバリ語を話すバリ人。イスラム化したインドネシアの中で,ヒンドゥー教の伝統を残す島として知られ,多数のヒンドゥー教寺院がある。古くからジャワのヒンドゥー文化の影響を受けたが,16世紀にマジャパイト王朝が滅亡したとき,貴族高僧がバリに逃れたために,島民はマジャパイトの末裔を自負する。特有の踊り(ケチャなどヒンドゥー神話劇が多い)やガムラン音楽,石彫美術などで観光地として著名。米,コーヒーを産し,牛の畜産もある。インドネシアの一州をなし,州都デンパサルには国際空港がある。5780km2。389万757人(2010)。
→関連項目スンダ[列島]

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