バレアレス海（読み）バレアレスカイ

デジタル大辞泉

バレアレス‐かい【バレアレス海】

《Balearic Sea》地中海西部、イベリア半島とバレアレス諸島の間の海域。スペイン語名イベリア海。半島本土のコスタ‐デル‐アサアル、コスタブラバ、コスタドラダなどの海岸に面する。最大の流入河川はエブロ川。沿岸の主な都市はバレンシア、タラゴナ、バルセロナ、マリョルカ島のパルマ‐デ‐マリョルカなど。

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

バレアレス海
バレアレスかい
Balearic Sea

西地中海の4つの海の一つ。東にサルジニア島とコルシカ島がある。コルシカ島の西海岸沖には世界でも最もよく調べられた海底谷の一つがある。ローヌ海底扇状地がバレアレス深海平原へと延び，アルジェロ・リグリア海盆底の大部分に及ぶ。ジブラルタル海峡を通って地中海へ流入した北大西洋表層水は，一部はシチリア海峡を通って東地中海へ，一部はサルジニア島，コルシカ島沿いに北上し反時計回りに流れる。底質は，灰色石灰質泥，灰色泥灰質泥が卓越する。岸近くには貝殻砂が分布。風成堆積物が柱状堆積物中でみられる。陸棚の低部は介在する泥でおおわれ深海平原まで続く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

バレアレス海
ばれあれすかい
Mar Baleares

地中海西部、スペイン東部のバレンシア湾とバレアレス諸島の間の海域。同諸島はイベリア半島南縁のベティカ山系の延長であり、第三紀におこった地殻運動によって、この部分だけが陥没して海になったと考えられている。同諸島の西端イビサ島のベルベリア岬とイベリア半島のナオ岬間は幅約85キロメートル。深さ2500～2800メートル。

［田辺　裕・滝沢由美子］

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