バレット潰瘍(読み)ばれっとかいよう

家庭医学館 「バレット潰瘍」の解説

ばれっとかいよう【バレット潰瘍】

 食道粘膜(ねんまく)の表面は、扁平上皮(へんぺいじょうひ)という組織でおおわれています。
 ところが、食道粘膜の一部が、円柱上皮(えんちゅうじょうひ)という他の組織でおおわれていることがあります。これをバレット食道といい、胃に近い食道の下部で見つかりやすいものです。
 バレット食道には潰瘍ができやすく、ここに発生した潰瘍をバレット潰瘍と呼ぶことがあります。さらに食道がんが発生しやすいので定期的な内視鏡検査が必要です。
 治療は、食道炎と同じように行ないます(「食道炎」)。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android