バレンシア王国(読み)バレンシアおうこく(英語表記)Kingdom of Valencia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バレンシア王国」の意味・わかりやすい解説

バレンシア王国
バレンシアおうこく
Kingdom of Valencia

1021~1238年スペイン東部に存在したイスラム (ムーア人) の小王国。後ウマイヤ朝の没落後,イスラム社会は 20の小王国に分裂したが,そのうちの一つ。アブドゥル・アジーズ・アル・マンスールの平和と繁栄治世 (1021~61) ののち,カスティリアのフェルナンド1世の攻撃を受け,トレドの保護下に入った (65~75) 。 1094~99年カスティリアのアルフォンソ6世 (勇猛王) に仕えたエル・シッド支配を受け,その後北アフリカのアルモラビド朝,アルモハド朝に併合されたが,ハイメ1世 (征服王) の国土回復運動によって 1238年9月アラゴン王国に併合された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android