バンクーバー(George Vancouver)(読み)ばんくーばー(英語表記)George Vancouver

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バンクーバー(George Vancouver)
ばんくーばー
George Vancouver
(1757―1798)

イギリスの探検航海者。13歳で海軍入隊、1770年代に行われたキャプテン・クックの第2回と最後の航海に参加。91年ヌートカ入り江(バンクーバー島近く)のスペインからの回収、北緯30度以北の太平洋精密探査、太平洋―ハドソン湾間北西航路の発見を目的に、喜望峰回りで出発。オーストラリア南西部とニュージーランドを探査し、ハワイを経て目的地に至り、北西航路以外は所期の目的を果たした。とくに92年から3回の夏をかけた探査航海(ハワイで越冬)は精密を極め、北はアラスカ南部のクック入り江から南はサンフランシスコ北方にまで及んだ。94年ホーン岬回りで帰国、大佐艦長に昇格、98年に航海記を刊行した。

[越智道雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android