バンスカー-シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群(読み)バンスカーシュティアヴニツァれきしとしときんりんのこうぎょうけんちくぶつぐん

世界遺産詳解 の解説

バンスカーシュティアヴニツァれきしとしときんりんのこうぎょうけんちくぶつぐん【バンスカー-シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群】

1993年に登録された世界遺産(文化遺産)。バンスカー・シュティアヴニツァはスロバキア中部にある町。12世紀半ばに起源を持つオーストリア=ハンガリー二重帝国時代(1867~1918年)にかけて、金・銀・銅の採掘とその精錬で発展した。ちなみに、バンスカーはスロバキア語で「鉱山」を意味する言葉である。1627年には火薬による採掘が始まり、1762年にはマリア・テレジアにより、この町にヨーロッパ初の鉱山技師養成専門学校が設立された。17~18世紀に最盛期を迎えたが、19世紀後半から鉱業衰退を始めた。旧市街には、シュティアヴニツァ新城、聖カタリーナ聖堂、アントル教会、旧市庁舎、トリニティ広場など、ロマネスクゴシックルネサンスバロックの建築様式の遺構が残されている。◇英名はHistoric Town of Banská Štiavnica and the Technical Monuments in its Vicinity

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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