バークラーダム(英語表記)Bhakra Dam

改訂新版 世界大百科事典 「バークラーダム」の意味・わかりやすい解説

バークラー・ダム
Bhakra Dam

インド北西部,パンジャーブとヒマーチャル・プラデーシュ両州州境部のシワリク丘陵サトレジ川をせき止めてつくられた多目的ダム。1948年に独立インド最初の総合開発として着工し,63年に完成した。ダムは高さ226m,幅518mで,背後に貯水量78億m3のゴービンド湖を抱く。ナンガルなどにおける副次ダム,発電所化学肥料・重水工場などと一体をなしており,バークラー・ナンガル計画と呼ばれる。この計画では,洪水防止のほか,水力発電(出力120万kW),灌漑(用水路総延長4500km,受益耕地面積237万ha)を目ざす。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android