日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーク・ホワイト」の意味・わかりやすい解説
バーク・ホワイト
ばーくほわいと
Margaret Bourke-White
(1904―1971)
アメリカの女流報道写真家。ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学で写真家クラレンス・ホワイトに写真の手ほどきを受ける。コーネル大学卒業後、工業・建築専門の写真家となるが、やがて雑誌『フォーチュン』の編集者ヘンリー・ルースの目に留まり、同誌の専属を経て、グラフ雑誌『ライフ』の創刊スタッフに移籍する。『ライフ』創刊号(1936)の表紙は彼女によるフォートペック・ダムの写真であった。バーク・ホワイトは男性的ともいえるダイナミックな行動力と作風をもち、第二次世界大戦にも従軍し、ドイツ降服時には現地へ一番乗りするなどの活躍をみせ、戦後もアジア、アフリカを駆け巡り、フォト・ジャーナリズムの黄金時代に『ライフ』を舞台に重要な働きを示した。
[平木 収]
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