バーサ(サンスクリット劇作家)(読み)ばーさ(英語表記)Bhāsa

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バーサ(サンスクリット劇作家)
ばーさ
Bhāsa

生没年不詳。古代インドのサンスクリット劇作家。3世紀ごろ活躍。カーリダーサ先駆者として名声は高かったが、1910年に初めて彼の作品と推定される13種の戯曲が南インドで発見された。これらの作品の全部、あるいは一部が彼の真作かどうかは確認されないが、『プラティジュニャーヤウガンダラーヤナ』と『スバプナバーサバダッター』はとくに優れ、古典劇隆盛の先駆をなすものとされる。

[田中於莵弥]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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