バーラージー・ビシュワナート(読み)ばーらーじーびしゅわなーと(英語表記)Bārājī Vishvanāth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

バーラージー・ビシュワナート
Bālājī Vishvanāth

[生]?
[没]1720
インドマラータ王国シャーフー王の宰相 (ペーシュワー在任 1713~20) 。コンカン地方のバラモン出身。彼のあと,彼の子孫が代々世襲的にマラータ王国の宰相となり,実際上の政治権力を掌握した。それと同時にコンカン地方のバラモンがマラータ政治権力の中枢を占めるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バーラージー・ビシュワナート
ばーらーじーびしゅわなーと
Bārājī Vishvanāth
(1660ころ―1720)

インド、マラータ王国の初代ペーシュワー(宰相)。アラビア海に面したコンカン地方出身のバラモンで、マラータ王国を再建したシャーフーの信任を得て、王国の実権を握った。彼ののちも、宰相の位はこの家系によって世襲され、マラータ王位は名目化して、実質的には宰相府がマラータ王国の中心となった。

[小谷汪之]

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