パオチー(宝鶏)特別市(読み)パオチー(英語表記)Baoji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パオチー(宝鶏)特別市」の意味・わかりやすい解説

パオチー(宝鶏)〔特別市〕
パオチー
Baoji

中国西北地方,シェンシー (陝西) 省西部の特別市。市区のほか 10県から成る。北部はホワントー (黄土) 平原,南部はチンリン (秦嶺) 山脈で,中央を東流するウェイ (渭) 河沿いに平野が開ける。平野はウェイ河平原の西部にあたり,省の小麦と綿花の主産地の一つ。ほかに,雑穀,芋類,豆類,アブラナを栽培し,リンゴやカキなどの果実やタバコの生産も多い。東端のウーコン (武功) 県はウシの産地として知られる。山地では用材のほかクルミ,蜂蜜,漢方薬材を多く産する。フォン (鳳) 県には鉄鉱山がある。市区はウェイ河の北岸にあり,工業建設が進んで,火力発電所のほか,製粉,搾油,たばこ,綿紡績,鋼管,工作機械,農業機械などの工場がある。ロンハイ (隴海) 鉄道が東西に通り,パオチョン (宝成) 鉄道が分岐する。省西部,カンスー (甘粛) 省,スーチョワン (四川) 省にわたる物資の集散地としてもにぎわっている。人口 332万 2557,うち市区人口 45万 2286 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android