パクダ・カッチャーヤナ(読み)パクダカッチャーヤナ(英語表記)Pakudha Kaccāyana

百科事典マイペディア 「パクダ・カッチャーヤナ」の意味・わかりやすい解説

パクダ・カッチャーヤナ

前6―前5世紀のインド自由思想家六師外道)の一人地水火風と苦・楽・生命の7要素のみの実在をいう唯物論を説いた。
→関連項目自由思想家

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パクダ・カッチャーヤナ」の意味・わかりやすい解説

パクダ・カッチャーヤナ
Pakudha Kaccāyana

前6~5世紀頃のインドの思想家。原始仏教経典のなかで紹介されている六師外道の一人。人間は7つの集合要素 (地,水,火,風,苦,楽,生命) から構成されており,これらの7要素は不変であり,生命を奪うということはありえないとした。だから彼は人を殺してもその人の生命を奪ったことにはならないと考えた。

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