パシー(Paul Edouard Passy)(読み)ぱしー(英語表記)Paul Edouard Passy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

パシー(Paul Edouard Passy)
ぱしー
Paul Edouard Passy
(1859―1940)

フランス音声学者で、古典音声学の代表者の一人。言語教育に有用な音声の理論・表記法の研究団体「音声学教師協会」(のちに「国際音声学会」と改称)を創設(1886)した。現在の「国際音声字母」The International Phonetic Alphabet(略称IPA)は、1888年にパシーを中心に制定されたものを母体とする。父のF・パシーは、第1回のノーベル平和賞受賞者である。主著に、『Les sons du français』(1887)、『Étude sur les changements phonétiques』(1890)などがある。

山田 進 2018年7月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android