パス法(読み)ぱすほう

世界大百科事典(旧版)内のパス法の言及

【シャープビル事件】より

…1960年3月南アフリカ連邦の人種差別政策に抗議したアフリカ人の蜂起とそれに対する大虐殺をさす。1959年3月非暴力抵抗を主とするアフリカ人民族会議(ANC)から分裂した過激派のパン・アフリカ人会議(PAC)は,60年3月21日パス法(アフリカ人が白人地域に入るためには身分証明書の携行を強制した法律)に反対して集会を呼びかけ,数千人のアフリカ人がヨハネスバーグ郊外のシャープビルSharpeville警察署前に集合した。その集会に向け白人警官が一斉発砲し,69名が死亡,186名が負傷した。…

【南アフリカ】より

…1994年発足のマンデラ政権は,ズールー語,コーサ語,ソト語,ツワナ語,ベンダ語,ヌデベレ語,ペディ語,スワジ語,トンガ語の九つのアフリカ人の言語を,英語,アフリカーンスと並ぶ国語と定めた。 アパルトヘイト政策の一つであるパス法は,16歳以上のアフリカ人に,出生地,部族名,現住所,写真,指紋,雇い主の署名などの必要事項を備えた証明書を所持することを義務づけていた。そのため,証明書を不携帯であったり,指定された居住地を無断で離れている場合,身柄を拘束された。…

※「パス法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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