パティアーラー(英語表記)Patiālā

改訂新版 世界大百科事典 「パティアーラー」の意味・わかりやすい解説

パティアーラー
Patiālā

インド北西部,パンジャーブ州南東端の都市。人口30万2870(2001)。サトレジ川から引水するシルヒンド用水路に面する。英領時代には同名の藩王国の主都として栄え,当時の壮麗な宮殿は現在史料館,博物館となっている。アムリッツァルとならぶパンジャーブにおけるシク教文化・教育の中心をなす。綿・絹織物の伝統工業のほか,電機・製靴工業が立地する。インド・パキスタン分離独立の翌1948年,インドへの帰属を選んだ8藩王国が合体してパティアーラー・東パンジャーブ国家連合(PEPSU)をつくり,ここに主都をおいた。同連合は56年にパンジャーブ州に編入され,以後パティアーラーは政治的には単なる県庁所在地となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android