パテンティング処理(読み)パテンティングしょり(英語表記)patenting treatment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パテンティング処理」の意味・わかりやすい解説

パテンティング処理
パテンティングしょり
patenting treatment

硬鋼線,特にピアノ線材に施される特殊な熱処理工程。線材を冷間引抜き後,900~950℃に数分間加熱し,さらに 500℃前後の鉛浴 (→熱浴 ) に急冷したのち冷却する。空冷の場合もある。ピアノ線の特性であるばね性の向上のために必要な処理で,処理後の組織ソルバイトで,以後さらに強く伸線加工して強化する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android