パドヴァの植物園〈オルト-ボタニコ〉(読み)パドヴァのしょくぶつえん〈オルトボタニコ〉

世界遺産詳解 の解説

パドヴァのしょくぶつえん〈オルトボタニコ〉【パドヴァの植物園〈オルト-ボタニコ〉】

1997年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、ベネチアの西約30km、ヴェネト州に位置する。この植物園は、大学付属の植物園としては世界最古のもので、自然科学研究のためにパドヴァ大学教授によって建設された。設計は建築家のアンドレア・モロニが担当し、ジュスティーナ修道院の一部を植物園として造園された。水路に囲まれた地球をイメージした円形区画は造設当時そのままである。園内最古の植物は1585年に植えられたヤシの木で、ほかに多様な植物がそろう。歴史的に重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。ちなみに、1222年創立のパドヴァ大学は、アリギエーリペトラルカガリレオ・ガリレイ教鞭を執り、コペルニクスが学んだ名門で、イタリアではボローニャ大学に次いで2番目に古い。◇英名はBotanical Garden(Orto Botanico), Padua

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android