パルマの洗礼堂(読み)パルマのせんれいどう

世界の観光地名がわかる事典 「パルマの洗礼堂」の解説

パルマのせんれいどう【パルマの洗礼堂】

イタリア北部の都市パルマ(Parma、エミリア・ロマーニャ州パルマ県の県都)のピロッタ広場近く、ドゥオーモ(Parma Cathedral)の隣にある、ヴェローナ産のバラ色の大理石を使って建てられた、八角形6層の洗礼堂。パルマ出身の彫刻家・建築家アンテラーミ(Benedetto Antelami、1175~1250年)の設計により、1196年に着工し、1216年にロマネスク様式の洗礼堂として完成したのち、1260年にゴシック様式の現在の建物に改装された。内外には、13世紀のレリーフ石彫)やフレスコがある。このレリーフも、アンテラーミの手によるものである。連接するドゥオーモは、11世紀に建設され、地震により倒壊し、12世紀に再建された、イタリアロマネスク様式の代表的な建築物で、内部のクーポラには、パルマで活躍した画家コレッジョ(Antonio Allegri da Correggio、1489頃~1534年)のフレスコ画聖母の被昇天」がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android