パン−ゲルマン主義(読み)パン−ゲルマンしゅぎ(英語表記)Pan-Germanism

旺文社世界史事典 三訂版 「パン−ゲルマン主義」の解説

パン−ゲルマン主義
パン−ゲルマンしゅぎ
Pan-Germanism

ドイツ民族至上主義の立場からドイツ帝国の下に中部ヨーロッパのドイツ民族を統合し,ドイツの政治的・経済的支配を世界的に発展させようとする主張
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の世界政策,3B政策を中心とするドイツ勢力の東方進出の傾向を意味する。保守的政治家と資本家が支持した1891年創立の全ドイツ協会が推進団体。バルカンでパン−スラヴ主義と衝突し,第一次世界大戦を誘発した。ドイツ語圏では全ドイツ主義が一般的。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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