ヒアデス星団(読み)ヒアデスセイダン(英語表記)Hyades star cluster

デジタル大辞泉 「ヒアデス星団」の意味・読み・例文・類語

ヒアデス‐せいだん【ヒアデス星団】

《〈ラテン〉Hyadesはギリシャ神話妖精のことで、雨を降らす女たちの意》牡牛おうしαアルファアルデバラン周囲に広がる散開星団。約100個の星からなり、距離約160光年。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ヒアデス星団」の意味・読み・例文・類語

ヒアデス‐せいだん【ヒアデス星団】

  1. ( ヒアデスは [ラテン語] Hyades ギリシア神話の七人の妖精のことで、雨を降らす女たちの意 ) 牡牛座に見られる散開星団。距離一四九光年。一〇〇個以上の星で構成され、アルデバランを除く各星の固有運動の向きが一点に収束するように見える運動星団和名、つりがねぼし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒアデス星団」の意味・わかりやすい解説

ヒアデス星団
ヒアデスせいだん
Hyades star cluster

おうし座α星 (アルデバラン) の近くにある散開星団 (α星は星団に属さない) 。天球上で直径6°~7°の範囲に約 150個の恒星が散在し,肉眼でも個々の星をいくつか数えることができる。地球からの距離はおよそ 140光年で,地球にいちばん近い星団。各星が太陽に対して秒速約 42kmのほぼ同一の空間運動を示すため,各星の固有運動は赤経6時 12分,赤緯+12°の空の一点に収束するように見える。同じ運動を示す他のいくつかの星とともに,おうし座運動星団を形成する。この見かけの運動により距離が精度よく定まるので,恒星の絶対光度標準として,さらには大宇宙の大きさの推定に通じる手段の基礎として,基本的な重要性をもつ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android