ヒガンバナアルカロイド

化学辞典 第2版 「ヒガンバナアルカロイド」の解説

ヒガンバナアルカロイド
ヒガンバナアルカロイド
lycoris alkaloid

ヒガンバナLycoris radiateをはじめ,ヒガンバナ科植物中に広く含まれる一群アルカロイドで,100種類を超える.主アルカロイドはリコリンであるが,これらはその骨格から,リコリン型,ガランタミン型,ヘマンタミン型の3群に大別される.いずれも第二級アミンのノルベラジンを前駆物質として,二つの分子内芳香環の間で結合が生じ,植物体内で合成される.ヒガンバナ鱗(りん)茎は漢方生薬の一つであるが,リコリンはコルヒチン様作用を有し,アメーバ赤痢に効果があり,ガランタミンは小児麻ひに有効であるといわれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android