ヒドロキシビタミンD

栄養・生化学辞典 「ヒドロキシビタミンD」の解説

ヒドロキシビタミンD


 図は,上から25-ヒドロキシコレカルシフェロール(C27H44O2,mw400.65)と,1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール(C27H44O3,mw416.65).ビタミンD,すなわちエルゴカルシフェロール,コレカルシフェロールの25位の炭素ヒドロキシル化されているもの.ビタミンDの血中の主たる存在形態で,エルゴカルシフェロール,コレカルシフェロールが肝臓でヒドロキシル化されたもの.この化合物腎臓でさらに1の位置もしくは24の位置の炭素がヒドロキシル化され,ジヒドロキシビタミンDとなり前者は活性型,後者は活性を示さない.これらはさらに代謝されて排泄される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「ヒドロキシビタミンD」の解説

ヒドロキシビタミンD
ヒドロキシビタミンディー
hydroxyvitamin D

ビタミンD(VD)のヒドロキシ化物.25-OH-VD,1,25-(OH)2-VD,24,25-(OH)2-VD,1,24,25-(OH)3-VDなど.ビタミンDは2段階のヒドロキシ化を受けて活性型になる.第一段階は肝臓での25位のヒドロキシ化,第二段階は腎臓における1位,24位,ないしは26位のヒドロキシ化で,1,25-(OH)2-VDの活性がもっとも高く生理的に重要と考えられている.1,25-(OH)2-VDと24,25-(OH)2-VDは,さらに腎臓と小腸で1,24,25-(OH)3-VDに代謝される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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