ヒナノウスツボ(雛の臼壺)(読み)ヒナノウスツボ(英語表記)Scrophularia duplicatoserrata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒナノウスツボ(雛の臼壺)
ヒナノウスツボ
Scrophularia duplicatoserrata

ゴマノハグサ科多年草で,関東以西の本州に分布する。谷間日陰の湿ったところに生える。地下根茎は太く木化している。茎は4稜があって毛はなく,高さ 40~80cmになる。葉は柄があって対生し,長さ 10cmあまりの卵形で縁には重鋸歯がある。夏に,茎の頂にまばらな円錐花序をつけ,暗紫色の小花を開く。萼は5裂し卵形,花冠は長さ 1cm足らずの壺状である。花後に径5~7mmの球形蒴果を生じ,大量の種子を出す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android