ヒメシャラ(姫娑羅)(読み)ヒメシャラ(英語表記)Stewartia monadelpha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒメシャラ(姫娑羅)」の意味・わかりやすい解説

ヒメシャラ(姫娑羅)
ヒメシャラ
Stewartia monadelpha

ツバキ科の落葉高木。関東地方より西の本州四国,九州の山中に自生し,ときには庭木としても植えられる。高さは 25mぐらいにもなり,樹皮サルスベリに似て平滑赤褐色を帯びる。葉は有柄で互生し,長さ4~8cmの質の薄い長楕円形で縁には鋸歯があり,両面に毛がある。7~8月に,柄のある径2~3cmの白い花を葉腋に生じる。多数のおしべは基部で互いに癒着し,円筒状の単体おしべをつくる。中央に1本のめしべがあり,子房には毛がある。材は堅く種々の細工に利用される。

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