ヒメシロカゲロウ(読み)ひめしろかげろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメシロカゲロウ」の意味・わかりやすい解説

ヒメシロカゲロウ
ひめしろかげろう / 姫白蜉蝣
[学] Caenis sp.

昆虫カゲロウ目ヒメシロカゲロウ科の1属の昆虫の総称ヒメカゲロウまたはケーニスカゲロウなどは異名学名の種小名にhorariaがあてられたこともあるが誤り。きわめて小形のカゲロウで、翅脈(しみゃく)は単純。6月ごろおびただしく羽化することがある。幼虫湖沼などにすみ、腹部第2節目のえらがとくに大きくなっていて背上を覆い、残りの鰓葉(さいよう)を隠している。幼虫の尾は3本。この科Caenidaeのカゲロウはあまり研究されておらず、幼虫が河川にすむものも含めて、日本にこの仲間が何種いるかもわかっていない。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android