ヒラニベ(読み)ひらにべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒラニベ」の意味・わかりやすい解説

ヒラニベ
ひらにべ
[学] Sciaena ronchus

硬骨魚綱スズキ目ニベ科に属する海水魚。大西洋アフリカ西岸の大陸棚に生息する。体は著しく高く、強く側扁(そくへん)する。口は下位で、吻(ふん)は口より前方へ突出する。下顎(かがく)に1本の短いひげがあり、その側面に二対の小孔を備える。尾びれ後縁は上下にほぼまっすぐ。体側全体に明瞭(めいりょう)な黒色斜走帯がある。西サハラ漁場(カナリア諸島近海)において日本の遠洋トロール船団により漁獲され、日本の市場に出回ったことがある。かまぼこ原料となる。

[谷口順彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android