ヒルデガルト(ビンゲンの)(読み)ヒルデガルト

百科事典マイペディア の解説

ヒルデガルト(ビンゲンの)【ヒルデガルト】

ドイツの女性神秘家,修道院長,聖人ドイツ神秘主義源流に位置する。幼時から幻視体験に恵まれ,《スキウィアス》にまとめられた。医学薬学博物学にわたる百科全書的知見は《自然学》に見え,作曲も残している。クレルボーのベルナールらの共鳴者を得て,その名声全欧に広まった。
→関連項目フェミニズム

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山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ヒルデガルト(ビンゲンの)
Hildegard von Bingen

1098~1179

ドイツのベネディクト派神秘家。聖女。8歳でディジボーデンベルクの尼僧院に入り,1136年同尼僧院長となる。情感による神の知覚学識により名をはせた。47年ライン川沿岸のビンゲン付近にルーペルツベルク修道院を,また65年にアイビンゲン修道院を建てた。書簡集,薬学書がある。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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