ヒ・やぶる・やぶれる(漢字)

普及版 字通 の解説


6画

[字音]
[字訓] やぶる・やぶれる

[説文解字]

[字形] 形声
声義は己(き)。己に妃(ひ)・配(はい)の声があるが、妃は卜文では巳(し)、配は金文では(せつ)の形に従う。〔説文〕十三下に「毀(やぶ)るるなり」とし、或(ある)体として手と非に従い、配の省声とする形の字をあげている。〔孫子、九変〕の〔注〕に「水毀(やぶ)るるをと曰ふ」とあり、土堤の破れる形を示す字であるかもしれない。〔説文〕に「書に曰く、命に方(さから)ひ族を(やぶ)る」と〔書、尭典〕の文を引く。

[訓義]
1. やぶる、やぶれる。
2. くつがえす、そこなう。
3. 堤がやぶれる、決潰する。

[古辞書の訓]
名義抄 ヒハル・クヅル・ヤブル・アバル・ツチハシ・タツ 〔立〕 ヒハル・クヅル・タユ・カハル・ヤブル・ツチハシ 〔字鏡集 クヅル・タツ・ハル・アバル・タユ・ヒハル・ムシル・キシノクヅル・ツチハシ

[熟語]

[下接語]
・窮・摧・通・地

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android