ヒ素ミルク中毒症(読み)ひそみるくちゅうどくしょう

世界大百科事典(旧版)内のヒ素ミルク中毒症の言及

【公害病】より

…これは大気汚染が工場などの固定発生源からの硫黄酸化物を主体とするものから,移動発生源窒素酸化物を主体とするものに変わってきたことによって第一種地域の呼吸器疾患発生率が他とくらべて非常に高いという知見が認められなくなったためである。 また,公害健康被害補償法の対象とはなっていないが,食品公害の代表的な疾病である(カネミ)油症(PCB中毒症),(森永)ヒ素ミルク中毒症は明らかに公害病であり,さらに公害病予防の見地から考えると,千葉県君津市のダンプ公害による塵肺(じんぱい)傾向の増加や,名古屋市内の新幹線騒音・振動による睡眠障害,消化器疾患の増大などにも,注意と医学的知見の蓄積を図る必要性がある。残留性の高い農薬やアレルギー性疾患を起こす繊維加工剤などについても絶えず注意をはらっていかなければならない。…

※「ヒ素ミルク中毒症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」