ビエルート(英語表記)Bierut, Bolesław

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビエルート」の意味・わかりやすい解説

ビエルート
Bierut, Bolesław

[生]1892.4.18. ルブリン近郊ルーリイエズニツキエ
[没]1956.3.12. モスクワ
ポーランド政治家印刷工出身。 1918年共産党加入ソ連ドイツなどに長く滞在し,コミンテルン勤務。 32年に帰国,翌年逮捕され7年の刑を宣告された。 39年ソ連軍進駐の際にソ連入り。 42年ひそかに帰国,44年1月に国内国民評議会の議長就任。第2次世界大戦後は I.スターリン信頼を得て,47~52年大統領,52~54年首相を歴任。また 48年から統一労働者党議長,54年以降党第一書記に就任した。ソ連の第 20回党大会に出席したのち,モスクワで客死。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビエルート」の意味・わかりやすい解説

ビエルート
びえるーと
Bolesław Bierut
(1892―1956)

ポーランドの政治家。ルブリン近郊の生まれ。印刷工となり、1918年に共産党に入り、のちコミンテルン員として活躍した。1933年に逮捕され、7年の刑を受けた。1944年に労働者党を中心に結成された国内国民評議会の議長に選任された。1947年大統領に、1948年統一労働者党書記長に就任、「小スターリン」といわれたが、1956年ソ連党大会に出席したのちモスクワで死去した。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android