ビザンチン・ガラス(読み)ビザンチン・グラス(英語表記)Byzantine glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビザンチン・ガラス」の意味・わかりやすい解説

ビザンチン・ガラス
ビザンチン・グラス
Byzantine glass

ビザンチン時代に作られたガラス器物。イスラム・ガラスの技法を吸収して,コンスタンチノープルコリントを中心に 10世紀頃から作られるようになった。わし獅子などの動物文のレリーフ・カット・ガラスや,エナメル彩色のガラス,器の全面にガラスの小塊を溶着したものや,縦綾文様を吹出した形式に特色がある。遺品として,ベネチアサン・マルコ大聖堂の宝物に代表的なものがあり,コリントよりその窯址が発掘されている。なお,ガラス・モザイクは6世紀頃より発達していた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android