20世紀西洋人名事典 「ピエールミル」の解説
ピエール ミル
Pierre Mille
1864.(’65.説あり) - 1941
フランスの作家。
外交官から記者となり、世界各地の見聞をもとにエキゾティックな風俗を題材としたユーモア小説を多数書く。作品「バルナヴォーと女たち」(1908年)の主人公の植民地軍歩兵は、20世紀初頭における異国趣味流行の中で、植民地生まれの典型的人物と見なされた。他に5歳の子供の心理を描いた「カイユーとチチ」(’11年)、南仏を描写した「モナルク」(’13年)などがあり、短編小説を得意とした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報