ピンザアブ人(読み)ピンザアブじん

改訂新版 世界大百科事典 「ピンザアブ人」の意味・わかりやすい解説

ピンザアブ人 (ピンザアブじん)

1979-83年,沖縄県宮古島の宮古郡上野村(現,宮古島市)豊原にあるピンザアブ(山羊洞という意味)洞穴で,大城逸郎,新垣義夫,長谷川善和,沖縄県教育委員会によって発見された人骨。佐倉朔によると,人骨は後頭骨,頭頂骨片,歯,椎骨,手の骨などを含み,形態的には港川人と似ているが,さらに原始的な特徴があるという。後頭骨は頸の筋肉の付着部が明瞭で壮年男性のものと思われる。腰椎は狭く女性の可能性が高い。年代は,付近から発見された炭化物から放射性炭素法により約2万6000年前と推定されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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