ピーチエ(畢節)地区(読み)ピーチエ(英語表記)Bijie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピーチエ(畢節)地区」の意味・わかりやすい解説

ピーチエ(畢節)〔地区〕
ピーチエ
Bijie

中国西南地方,クイチョウ (貴州) 省北西部の地区。ユンクイ (雲貴) 高原中部,ウー (烏) 江の上流域にあたる。行政中心地のあるピーチエ県など7県と1自治県から成る。緩傾斜地と谷底はほとんど耕地化されており,イネトウモロコシソバ,ジャガイモ,ナンキンマメアブラナ,タバコ,茶,ナシが栽培される。特にタバコは良質で知られる。林地からは用材,漆,アベマキのほかシロキクラゲ,オニノヤガラ,スイカズラなどの漢方薬材が採取される。畜産も盛んで,チエンシー (黔西) 県は山地の荷役に適したチエンシー馬,ウェイニン (威寧) イ (彝) 族ホイ (回) 族ミヤオ (苗) 族自治県はハムと毛皮の産地。西部のツァオハイ (草海) 湖では水産業も盛ん。地下資源は鉄,銅,鉛がある。特産品としてはチーチン (織金) 県の石硯,ターファン (大方) 県の漆器がある。人口 592万 5869 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android