ファインダー倍率(読み)ふあいんたあはいりつ,ふぁいんだーばいりつ

カメラマン写真用語辞典 「ファインダー倍率」の解説

ファインダー倍率

 ファインダー内に見えている被写体の像の大きさと、実際に肉眼で見た場合の被写体の大きさとの比率を表わす数字。ファインダー上の被写体と肉眼で見た被写体とが同じ大きさのときを1倍(等倍)と言う。1より数字が低い場合は、肉眼で見たときよりもファインダー内で見たほうが被写体が小さく見えることになる。  ただし、計測時の基準として、「焦点距離50mm、開放絞り値F1.4のレンズを装着し、視度は-1dpt、撮影距離が無限遠(∞)のとき」とされている。この基準は35mmフィルム一眼レフカメラの時代から使用され、その後登場したAPS-C相当のサイズの撮像素子や4/3型(フォーサーズ)の撮像素子を使用するデジタル一眼レフカメラにもそのまま適用された。  35mmフィルム一眼レフカメラまたはフルサイズデジタル一眼レフカメラでは、ファインダー倍率0.75倍程度が一般的なのに対し、APS-Cサイズ・デジタル一眼レフカメラのファインダー倍率は0.95倍前後とかなり大きい。一見、ファインダーで被写体が大きく見えるのかと思われがちだが、焦点距離が約1.5倍ほど長い75mmレンズ(カメラによって換算値は違う)で見ていると理解しなければならない。

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