ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリップ(剛勇公)」の意味・わかりやすい解説
フィリップ(剛勇公)
フィリップ[ごうゆうこう]
Philippe II, le Hardi
[没]1404.4.27. ハル
フランス,ブルゴーニュ公 (在位 1364~1404) 。フランス王ジャン2世の第4子。ポアティエの戦い (1356) に出陣して「剛勇公」の通称を得た。 1364年ブルゴーニュ公に封じられ,さらに妻マルグリット・ド・フランドルの相続したフランドル,アルトアなどを合せて広大な所領を支配し,ヨーロッパ有数の実力者となった (84) 。甥のフランス王シャルル6世を後見してオルレアン公ルイと対立し,ブルゴーニュ派対アルマニャック派抗争の端を開いた。彼はまた文芸を愛し書籍を収集した。
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