フィルザーバード(英語表記)Fīrūzābād

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィルザーバード」の意味・わかりやすい解説

フィルザーバード
Fīrūzābād

イラン中南部,ファールス州シーラーズ南方約 88kmに位置する都市。古くはグール Gūrと呼ばれていたが,ペルシア語で「墓」を意味することから 10世紀半ばに名称が変更された。3世紀,パルティア帝国を滅ぼしたササン朝アルダシール1世により創建。アルダシールの時代に建てられた,中心に火の祭壇を戴いた塔がそびえる直径 2kmの円形都市跡のほか,アルダシール宮殿跡,要塞「処女城」跡,およびアルダシールの戦勝と叙任式を描いた二つの浮彫がある。2018年,それらの遺構がビシャプール(→ビシャプール遺跡)とサルビスターンのササン朝期の考古遺跡とともに世界遺産の文化遺産に登録された。人口 5万9306(2006)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android