フェナム酸中毒(読み)ふぇなむさんちゅうどく

家庭医学館 「フェナム酸中毒」の解説

ふぇなむさんちゅうどく【フェナム酸中毒】

 フェナム酸による中毒では、ふつうは事故から4時間以後、ときに12時間以降にけいれん大発作(だいほっさ)がおこることが多いものです。
 けいれんが治まり、つぎのけいれんがおこるまでの間欠期に不穏、錯乱昏睡(こんすい)がおこることもあります。
[治療]
 けいれんを誘発するので、吐かせようとしてはいけません。
 初期治療(「医師が行なう中毒の初期治療」)の胃洗浄吸着剤下剤の使用を行ない、けいれんがおこったらジアゼパムを注射します。
 薬が小腸から吸収されるまでに時間がかかるので、ぼんやり、ふらつき程度の軽い症状でも、12時間は、入院しての観察が必要になります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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