フェノール分解菌(読み)フェノールブンカイキン

化学辞典 第2版 「フェノール分解菌」の解説

フェノール分解菌
フェノールブンカイキン
phenol decomposing bacteria

フェノール誘導体を分解する能力をもつ細菌総称.活性汚泥中の細菌は,フェノールで馴(じゅん)養することにより,石炭ガス廃液中などのフェノールを分解する能力をもつようになる.ガス廃液(フェノール1500 ppm)中のフェノール除去率は99% にも達する.種々の好気性菌である,CorynebacteriumAchromobacterPseudomonasAlkaligenesNocardiaBacillusMicrococcusなどが知られている.最近は,環境汚染物質の分解除去や環境修復技術(バイオレメディエーション)としての利用も進んでいる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android