フェーン現象(読み)フェーンゲンショウ

デジタル大辞泉 「フェーン現象」の意味・読み・例文・類語

フェーン‐げんしょう〔‐ゲンシヤウ〕【フェーン現象】

フェーン

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共同通信ニュース用語解説 「フェーン現象」の解説

フェーン現象

空気が山から吹き下りる際に、暖かく乾燥した風となり風下側で局地的に高温となる現象。フェーンは元々、アルプスを吹き下りる風のこと。最初に低い所にあった湿った空気が山肌に沿って上昇する際、急速に冷えて空気中の水蒸気雨粒となり雨を降らせるとされる。空気の温度は上昇に伴って下がり下降とともに上がるが、乾いた空気は湿った空気よりもこの幅が大きいため、山を越える前に比べて高温となるケースが国内のフェーン現象の典型例とされてきた。

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精選版 日本国語大辞典 「フェーン現象」の意味・読み・例文・類語

フェーン‐げんしょう‥ゲンシャウ【フェーン現象】

  1. 〘 名詞 〙 山から乾燥した高温の風が吹きおりる現象。山腹をのぼる際に雨を降らせて乾燥した空気が、反対側の山腹を下りる時に断熱変化気温上昇するもの。日本では日本海側に多く、異常高温大火などの原因となる。〔日本の気候(1948)〕

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パラグライダー用語辞典 「フェーン現象」の解説

フェーン現象

風が山脈を越える際、風が山腹を上がる時は100mに付き約0.5℃気温が下がり、山頂を越えて吹き下がる時は100mにつき約1℃温度が上がる現象をいう。もともとドイツのフェーン(Foehn)地方でおきていた現象から命名されたようで、日本では夏の日本海側におこる熱波が有名である。平地に注ぐ空気が乾き、温度が高くなる為、パラグライダーにとっては思わぬ高度を稼ぐチャンスである。ただ、基本的に強く、山を越えてくる風の為、バンピーコンディションであり注意が必要。冬の太平洋側でもフェーンは起きているのであるが、もともとがシベリアの寒気団であり、フェーンによる気温の上昇はあまり感じられない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェーン現象」の意味・わかりやすい解説

フェーン現象
フェーンげんしょう

「フェーン」のページをご覧ください。

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