フォントネー(英語表記)Fontenay

改訂新版 世界大百科事典 「フォントネー」の意味・わかりやすい解説

フォントネー
Fontenay

フランス中部,コート・ドール県の村。シトー会の総帥クレルボーのベルナールにより1119年に創設された,クレルボー修道院支院(娘修道院)がある。同院は16世紀まで300人以上の修道士を数えたが以後衰退し,フランス革命後製紙工場と化す。20世紀初頭,建造当時の姿に再興され,シトー会修道院の全体構成(回廊,集会室,寝室,食堂等)を伝える。修道院教会(1147)は,彫刻色彩等いっさいの華美を排したシトー会の建築理念をよく表している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android