フォークト(Johan Herman Lie Vogt)(読み)ふぉーくと(英語表記)Johan Herman Lie Vogt

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フォークト(Johan Herman Lie Vogt)
ふぉーくと
Johan Herman Lie Vogt
(1858―1932)

ノルウェー冶金(やきん)学者、岩石学者。クリスティアニア(現、オスロ)大学を卒業、同大学教授を経て、トロントハイム工業大学教授となる。初めは鉱滓(こうさい)(スラグ)の研究をする冶金学者であったが、それを通して、マグマの結晶作用を珪酸塩(けいさんえん)融体の結晶作用との比較で論ずるに至った。この研究は『珪酸塩融体』Die Silikatschmelzlösungen2巻(1903~1904)にまとめられ、火成岩成因論の基礎を築いた。また、一方ではノルウェーの鉱床の調査、研究にも力を注ぎ、鉱床とマグマの分化作用との関係を論じた。

[橋本光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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