フォームラミネート(英語表記)foam laminate

改訂新版 世界大百科事典 「フォームラミネート」の意味・わかりやすい解説

フォームラミネート
foam laminate

布状の薄片にしたフォーム(発泡体)と布を張り合わせたものをいう。フォームとしてはウレタンフォームが主として用いられる。軽くて柔らかく,保温性に優れているので,防寒衣料などとして用いられるほか,カーペットの裏打ち,自動車内装品,内装用建材などに用いられる。ウレタンフォームをラミネートしたアルミ蒸着衣料は,熱を反射し断熱性がよいので高温作業服やカーテンに用いられる。ナイロン基布の両面にウレタンフォームをラミネートし,ナイロンフロックを植毛したものは,軽量できわめて保温性のよい毛布となる。布とフォームのラミネート法としては,接着剤を用いる方法,熱融着法,直接発泡法などがある。布としては,ナイロン,ポリエステルアクリルなどの編物織物が用いられる。なお,ウレタンフォームは布の間に挟んで縫いつけるキルティングとしても用いられている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android