フォーヴィズム(英語表記)fauvisme

山川 世界史小辞典 改訂新版 「フォーヴィズム」の解説

フォーヴィズム
fauvisme

野獣派。20世紀初頭の芸術運動。1905年秋,パリサロン・ドートンヌで,マティス,ヴラマンク,ドランらの作品を集めた一室を,一批評家が「野獣(フォーヴ)の檻(おり)」と嘲笑的に呼んだことからこの名を得た。印象派に反発して,色彩解放により自己の内的生命を奔放に表現しようとした。マティスを除き,数年足らずで分化をとげたが,その美術史上の意義は大きい。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android