フサモ(総藻)(読み)フサモ(英語表記)Myriophyllum verticillatum; water milfoil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フサモ(総藻)」の意味・わかりやすい解説

フサモ(総藻)
フサモ
Myriophyllum verticillatum; water milfoil

アリノトウグサ科の水生の多年草で,キツネノオともいう。北半球の温帯全域に広い分布をもち,日本全土の池や沼,たまり水に生える。茎は長く伸びて 50cmに達することもある。葉は4枚が輪生し,水中のものは長さ3~4cmで細く羽状に分裂するが,水上に出る葉は長さ1~2cmの線形をしている。5~7月に,水上葉の葉腋白色の小さな4弁の花を単生する。雌花雄花があり,雌花は茎の下部につく。なお,同属の近縁種ホザキノフサモ M. spicatumは全体に小型で穂状の花序を水上に出す。細かく裂けた輪生葉が美しいので,キンギョモと称して金魚鉢に植える。ただキンギョモの名は別科のマツモ別名としても使われる。

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